宝島のチュー太郎

20年続けたgooブログから引っ越してきました

    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

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古いガスコンロの続き その2

 

 

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明日に続く・・・

などと嘯きながら、早半月も経ったけれど、その、続きである。

 

 昭和38(1963)年、私は小学一年生。
その夏休みに土居小学校から浮島小学校へと転校した。

その際に父は、河南牛乳(現四国乳業=らくれん牛乳)の販売店を始めた。
それと並行して、酒類販売免許を取得し、河端酒店を立ち上げる。

やがて、その河南牛乳新居浜支店が募集していた冷菓部門の外部要員となる。

要するに、当時はそこここにあった万屋、雑貨屋、八百屋、肉屋、くじ引き屋や、大衆食堂などに冷凍ショーケースを置かせて貰って、そこに定期的にアイスクリームを補充して回るという歩合制の雇われ要員(父はそれをサブと呼んでいた)として、個人事業主となる。

父は、私が小学生の頃から、長期の休みに入ると、かなりの率で【てご】として手伝わせた。
当時は算盤塾へ通う児童が多く、ご多分に漏れず、私も算盤で計算が出来たので、商品運び、伝票記入、計算までを受け持ち、父は、納品と金銭授受といった役割分担で仕事をこなしていった。

なので、その仕組みをよく覚えている。


売価の6掛けで仕入れたものを8掛けで卸す。
なので、お店には2割の利益となり、こちらはその卸額の約2割の利益をもたらす。

厳密には2割ではなく、例えば、売価100円の商品を60円で仕入れて80円で卸すのだから、60÷80=0.75、お店には25%の利益を乗せて卸すことに。
ともあれ、100円の品を卸すと、20円の利益がもたらされる。
記憶に依れば、ショーケースが空っぽだと、その納品額が1万円程度になる。
ということは、2500円の利益となり、夏場だと少なくとも20軒は回るので、2500×20=50000円の稼ぎとなる。
年中商売ではないけれど、日に5万円の稼ぎは、50年前の相場としては、効率が良かったのではなかろうか。

 

 朝は牛乳配達、昼間は主に母が酒屋を切り盛りし、父はアイスクリームの卸稼業に勤しんだという図である。

必然的に、総領たる私は、確か小学三年の頃から牛乳配達をしていた。
最初はごく近所を徒歩で、やがて自転車で、そして、高校生になればカブで配達をした。

間に大学に入った東京での5年間(その最初の1年間は、朝日奨学生として住み込みで朝日新聞販売店の配達店員)を除けば、現在までそれを続けているのだから、指折り数えれば、私の牛乳配達歴は、69-9-5=55、なんと55年に及ぶ。

 

私が高校生の頃だったか、父が酒屋の店舗の半分を食堂にしようと、母を説得して、その準備を始める。

その店舗というのは、私が中学生の頃に、元の【河端酒店】のはす向かいに建てたもので、やがてそれを私が【リカーステーションかわばた】という店名に変える。
そして尚その後、そいつを建て替えたのが、現在の【酒の宝島】なのだ。

 

だから、移転した先の、まだ【河端酒店】の時代の店舗の半分をを改装し、什器備品、ホルモン焼き用のガステーブルなんぞも揃えて、それらしくなった。
同時に、父がアイスクリームの得意先である大衆食堂のおばさんに頼み込んで、母に中華そばの作り方を教わりに行ったりもして、それからの母の作る中華そばは、ちゃんとした店のそれになった。

店名は三河屋にするという。
三島出身の河端だから、というのだが、TVのホームドラマに登場する酒屋の名前にそれが多い、なので、家族からは不評を買っていた。

 

 しかし、というか、なのに、というべきか、そこまで準備をしたのに、結局開店しなかった。
さう、これが幻の三河屋騒動の顛末なのだ。

 

 そして、その際に揃えた什器の中の一つが、このコンロなのである。

 

 

 



そいつが長年倉庫の隅にあったのを覚えていたので、69-17=52、実に52年ぶりの復活劇という訳だ。

私という息子が昔の【河端酒店】を建て替え、【チュー太郎】として、飲食業を始めたのも、こうした父の遺伝子の為せる仕業かも知れない。

 

 これで、一応、この件(くだり)は終えるが、私の中にあるこうした両親の泣き笑い騒動は懐かしく、また切ない思い出として、この胸の中に鎮座ましましておるのだ・・・

 

 

 

毎日、自画像を、どんだけナルくんやねん、と、お思いでせうが、ワタクシメ、数か月前にこう思うたんです。
「よう生きても後20年、なんなら10年かも知らん、なら、そのおじいの風貌の老い行く変遷を毎日上げてみたらどないやろ?」
こないな思いで、こないなハズいことを繰り返しており申す・・・

2026.03.02.mon   08:52