宝島のチュー太郎

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    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

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母と二人の夕食、二晩目

 

 

 

 

 

 慣れない母屋の台所で、いちいち物を探しながらより、勝手知ったるチュー太郎で調理したものを、イオンの買い物かごに入れて運ぶ、この方が効率がいいと気付いた二晩目。

 

 母親が昔「こんばんはビフテキぞ」と声高らかに宣言した、あの頃を懐かしむ意味でも、そのビフテキを焼いた。

 

 

 

 

 

 

 

 あしらいは、豆苗を牛肉から出た脂で塩胡椒してさっと絡めたもの、クレソンのやうな洒落たものはない。
母だって、ようわからん草よりマシだらう。

案の定、「何回ぐらい再生できる?これは何回目?」という質問が自然に返ってくる。

「だいたいは、3回が限度やな、それ以上は根腐れする、これは2回目よ」と。

「こんな肉、久しぶりに食べるわ」
「安売りしよったんよ、1枚500円やけん」と。

 

 

 

 

 なに、馬鹿にできんくらい美味かったがな。

勿論それは、コツを心得たシェフならではの結露なのだが。

 

 

 こうして、母が21歳のときに産んでくれたヤスオ少年は、その、90歳になった母親との食事を噛み締めながら、今宵も過ごす。

気持ちは既にあの頃の【おかあちゃん】なのだ。
100まで生きてくれ、と祈りながら。

 

 ばあちゃん、明日はまた湯豆腐やで。
そん次は、蒸篭蒸しなんぞで喜んでもらおうかと、画策しとるよ・・・

 

 

 

2025.12.07. sun.  09:57撮影