遺作と呼ぶには、あまりに荒唐無稽な作品。
以下引用
「自分と妻」の死後の出版を条件に
執念で綴られた赤裸々な自伝
弟・裕次郎や妻と息子たちへの愛と感謝。文学・政治への情熱と悔恨。
通り過ぎていった女たちへの思慕と感傷。拭いきれない人生への未練と死への畏れ……。
ここまで書くことへの是非を、読者の審判にすべて委ねて男は旅立った。
奔放で美しいシルエットを戦後の日本に焼きつけた男が
迫りくる死を凝視して、どうしても残したかった我が人生の真実
以上引用
しかし、彼の死生観を垣間見るには、有難い作品であると思う。
事実、私は興味深く読んだし、参考になった。
ただ、失礼ながら、芥川賞作家であり、長く政治家として著名な彼の宇宙観がその程度のものだったんだなぁ・・・
とは、感じている。

