宝島のチュー太郎

20年続けたgooブログから引っ越してきました

    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

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1976年 池袋 目玉焼き

 

 

 無性に卵焼きを食いたくなる時がある、出来れば出汁巻き。
でもさういう時は大抵呑んでるので、面倒くさい。
して結局は目玉焼き。
昔はフライパンに少しの水を入れて、蒸し焼きにするんだと教わった。
だが、昨今のテフロン加工のそれとIHヒーターを使えば、その必要はない。
中火程度でじっくり熱を通せば、綺麗な半熟目玉焼きが出来る。
それは、餃子の場合も同じ。

 

 

 

 目玉焼きと言えば、思い出す光景がある。
大学2年だったか、級友の住むアパートに3人の同級生が集まったと思いなせえ。
名前が【たかみち】なので、皆に【アカミチ】と呼ばれてた、そいつのアパートは、立教大学の近くにあった。
何故【アカミチ】なのかは、当時流行ってた漫画からのもの、と言えば、ピンとくるのではないか、ご同輩。

 

 1976年当時の池袋駅は、東口に西武デパートがあって、西口に東武デパートがあるという、おちょくったような駅だった。
東口は、所謂繁華街に繋がる出口で、西口は住宅街、そして立教大学があった。
明大の3人がその前を通過して、その先のアパートに時化込む。
多分、新宿辺りで呑んだ挙句、「うち来るか」「ええなあ」「行こうか」てな具合だったかと。

 

 しかし、そこには食うものがほとんど無かった。
そして【アカミチ】がこう宣った。

「卵なら1個だけあるべ」
福島出身のそいつはそんな風に言ったかどうか、方言の使い方はよく覚えてない。

 

 そして、たった1個の目玉焼きをどう切り分けるかで問答して、挙句はじゃんけんで勝った者から選択権があるといった争奪戦が始まる。

 

 多分、生涯でいっちゃん美味かった1/3個分の目玉焼き。

 

 あれから、49年か・・・