宝島のチュー太郎

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嘘を愛する女と夜光虫






 眠る努力を放棄して、想いに任せた夜が明けた定休日の朝。
その日もゆったり、まったり、のったりしようと決めていました。
韻を踏んでみましたが、のったりなんて単語はあるのでしょうか?
調べてみたら、ありましたがな。

のったり の解説
[副]「のたり」を強めていう語。
「三日坊主の一時精進、後はゆったり—にて」〈露伴・対髑髏〉


問題はそれより、【韻を踏む】という解釈は厳密には間違いではないか?
ということ。
まあ、拡大解釈ということで。

なので、映画を一本見てから山のサウナに出掛けようと。
そこでプライムビデオを立ち上げてみると、この映画が目に入ってきました。





あらすじ
その姿は世の女性が憧れる理想像。飲料メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利(長澤まさみ)は、研究医で面倒見の良い恋人・小出桔平(高橋一生)と同棲5年目を迎えていた。ある日、由加利が自宅で桔平の遅い帰りを待っていると、突然警察官が訪ねてくる。「一体、彼は誰ですか?」くも膜下出血で倒れ意識を失ったところを発見された桔平。なんと、彼の所持していた運転免許証、医師免許証はすべて偽造されたもので、職業はおろか名前すらも「嘘」という事実が判明したのだった。騙され続けていたことへのショックと、「彼が何者なのか」という疑問をぬぐえない由加利は、意を決して私立探偵・海原匠(吉田鋼太郎)を頼ることに。やがて、桔平が書き溜めていた700ページにも及ぶ書きかけの小説が見つかる。そこには誰かの故郷を思わせるいくつかのヒントと、幸せな家族の姿が書かれていたのだった。海原の力を借りて、それが瀬戸内海のどこかであることを知った由加利は、桔平の秘密を追う事に......。なぜ桔平は全てを偽り、由加利を騙さなければならなかったのか?そして、彼女はいまだ病院で眠り続ける「名もなき男」の正体に、辿り着くことができるのか―。





 その内容は、過日読んだこの本を思い起こさせます。





 

 が、そこまでの悲壮感は漂わず、川原由加利(長澤まさみ)の気づきと行動力の方に比重が移っていきます。
ま、正直なところは、長澤まさみちゃんを眺めていたいだけだったりします。
案の定、正統派の美人、美しい、まあ、それでボクは満足なのであります。








 劇中の半分は瀬戸内が舞台です。
その中で見覚えのある光景が。
『これ、多分、唐子浜やな』と。

昔は遊園地だった場所。
今は閉鎖?多分。


 そこで思い出したことが二つ。
どちらも、ボクが新居浜にUターンした1980年台初頭、まだ独身の頃の唐子浜に纏わるハナシです。

その一つは、ほぼ干支一回り下の末弟がまだ小学生だった頃、軽トラの隣に乗せて、何故か唐子浜に出向いた時の事です。
あの頃はまだボクに懐いていて可愛かったので、時々そうしたことがありました。
唐子浜に着いたはいいが、バケツをひっくり返したような雨。
ワイパーをハイパワーにしても追っつかないほどです。
結局そのまま引き返したのではなかったか?
ま、いいんです。
ここらで言うところの、まだ幼い【おとんぼ】と二人で話しながらドライブすることが主目的でしたから。
あれから50年近く経って、そのおとんぼは、魂消るくらいのおっさんになっており、会話もほとんどありませぬ。
兄貴からすれば、それでも、可愛いおとんぼなんですけどね。







 その二つは、同級生たちと泊りがけでキャンプに行った時のこと。
夜になって、みんなで沖に向かって遠泳したんです。
お互いに酔いくろうてたんで、用心深い人に言わせれば『なにしとんねん、おまえら』の図ではあります。
しかし、それが超絶心地良かったんです。
海水は適度にヒンヤリとしていて快適だし、何より、夜光虫がいたんです。
その群れの中を泳ぐのですから、初体験の驚きと歓喜の渦です。
両手で波を掻き分ける度に、その周辺がブルーダイヤモンドの煌めきなんです。
これを幻想的と言わずして、他にどう表現しましょう。
それから30年後くらいに大島を友人の船でぐるっと回った時にも、夜光虫がいました。
船から手を海水に浸けると、あの日見たブルーダイヤモンドの煌めき(くどい?)。
でもやっぱ、全身をそれで包み込まれた体験には敵いませんでした。


 そんなことを想い出しながら、山のサウナへ向かったのではありました、とさ・・・