忘れえぬ唇
お互いにしとどに酔った挙句の狂おしく激しいkiss
まだ子供だったボクは妖艶なあなたに溺れた
でも、部下の横恋慕による忠告であなたは醒めた
それ以上踏み込んではいけない
そう決めたのだろう
ボクは諦めるしかなかった
それは麻疹のようなものだった
だから、深くは傷つかなかった
それから半年、偶然、夜の街での再会
ハナシがあるからと、一緒にいた仲間と離れて
あなたはボクと歩いた
その途中にあった公園で
ボクたちは再びのkissを交わした
それは激しくも長くもないkissだった
けれど
あなたの上唇を食むボクの下唇を包むあなたの舌と口唇はネットリと濃厚に密着した
その、より一層の深い思いが波長としてボクの皮膚と心に届いた
出逢って別れるまで、たった二度の口づけ
でも、ボクには生涯忘れえぬ濃密なふれあいとなった
今、あなたももうすでに老婆になってるだろう
でも、できることなら、あなたにもう一度会ってみたい
今のあなたならどうする?
はがゆい唇
