宝島のチュー太郎

20年続けたgooブログから引っ越してきました

    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

www.sakenotakarajima.com

もう、聞こえない






 懸案の確定申告を済ませた安堵感が、読書に走らせた。
ルーティンワークだけこなした後は、店番しながらこの本を読んだ。

 結論から言うと、導入部、即ち、起承転結の「承」の部分に問題あり。
「ゆったん」が、「起」の部分から登場する中西雪見なのだと読み取れる。
すると、途中から登場する寺田真由との齟齬が生じる。
そのどちらも「ゆったん」と呼んでいい名前なのが余計にややこしい。
とどの詰まり、「一体どっち?」と、何度も導入部を読み返すが、明確な表現が出てこない。

 おまけに、自室で並行して読んでいる、この「Y」と絡まり合って頭がショートしそうだ。
どちらも時系列や場所をシャッフルする手法を取っているので、一つだけでも混乱しそうなところを、二つの綾が絡まり合って、ほどけない糸の様になってしまった。






 ともあれ、幽霊と実在の人物との絡みは斬新で面白い。
殺される瞬間から離脱する魂の戸惑いの表現が見事。
人は様々な原因で「他界」する。
それによって、幽霊として魂魄この世に留まりて・・・となることもあるという古今東西言い尽くされてきた理屈を上手く取り上げている。
死後の世界の「一つ」の解釈として、面白い。


 ま、こんなんもアリか。









 さて、仕事、しごと。
なので、次はこの本だ・・・