これも、新聞広告に惹かれて、図書館にリクエストした本。
一言で表現すれば、私レベルでは咀嚼しきれない次元の寓話、とでも。
も少し具体的言えば、「何が言いたいの?」とか、「それで?」といった疑問符が頭の中に浮かぶ内容。
はて、それ以上書きようがないので、せめて短編ごとの読後感を。
「白いセーター」
現代のハナシか?と思えるほど慎ましやかな生活を送る若いカップル。
主人公は、まるで、フォークソングの先駆者である岡林信康の手紙の歌詞に出てくる女性のようだ。
しかし、結び方はこれが一番馴染んだ。
気持ちがシンクロして、理解出来た気になった。
それで思い出すのが、大学生の頃傾倒した大江健三郎の「セブンティーン」。
難解な彼の作品群の中で、唯一シンクロしたのがそれだった。
あれから40年余り、大江健三郎、そろそろ再挑戦か!?
「ルルちゃん」
ちょっとオカルトチック。
理解出来ません・・・
「ひょうたんの精」
ファンタジー?
でも、私の好きなベクトルのそれではないような・・・
「せとのママの誕生日」
意味不明。
理解出来ません。
「モグラハウスの扉」
ファンタジーなのだろうが、どこか寂しさの残るハナシ。
「父と私の桜尾通り商店街」
この本のタイトルになった短編で締めくくられる。
この内容を上げた惹句に釣られて借りたのだけれど、なんだろう。
久し振りに前向きな締めくくり方なんだけど、やっぱり、決して明るくは無い。
全体を通して、社会の底辺に近い環境で懸命に生きる生活弱者たち、特に女性の心情を丁寧に描いた作品が多いように思う。
女は男に比べて複雑(うすら怖いと言ってもいい)だと、ウスウス感じてきたが、正しくそいつをぶつけられた感じ。
次にこの人の作品を読みたいか?
それは否(いな)、今のところ・・・
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父と私の桜尾通り商店街 |
| 今村 夏子 | |
| KADOKAWA |

