宝島のチュー太郎

20年続けたgooブログから引っ越してきました

    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

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燗瓶

 燗瓶と書いて、「かんぴん」と読む。
私が小学生の頃、酒好きな父が、よくこれで燗酒を飲んでいた。

徳利と違うのは、直火で燗をつけられること。
「燗は湯煎でなきゃ」という向きには、邪道と映るだろう。

究極を求めるのなら、確かにそうかもしれない。
しかし、日常に究極を求めるのはしんどい。
特に真冬に徳利酒はどんどん冷めていく。
そいつを気にしてたら落ち着かない。
それ用に湯煎容器もあるにはあるが、普段使いには、やはり手間だ。

【酒器】お燗上手徳利(おかんじょうずとっくり)酒燗器
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小里製磁



その点燗瓶は、ストーブの端っこにでも置いておけば、いつだって上燗だ。

 

 父の血をひいた私は、無類の燗酒好き。
学生の頃から、夏だって燗酒だった。

 40年余り前のトーキョー。
今は全国版になったが、当時は愛媛では入手困難だった剣菱を好んで飲んだ。
懐が寂しい時は、両関か爛漫の二級。
どちらも秋田の酒だが、両関がややスッキリ、爛漫が柔らかな味わいだったと記憶している。

田舎と違って都市ガスが整備されていたので、当時の学生の暖房器具はガスストーブが主流だった。
電気ストーブは電気代が掛かるし、灯油を管理するのは手間が掛かったからだ。

台所のガス栓から長いコードを引っ張って、ストーブに接続していた。
ある冬の夜、訪ねてきた友人と話し込んで、その天板に載せた燗瓶のことをすっかり忘れていた。
次に猪口に注いだ酒はまっ茶色。
煮焦がしてしまったのだ。

 かと思えば夏の夕暮れ。
これまた友人と歓談していたら、ガスコンロに載せた燗瓶から「コーッ」と音がする。
振り向けば、燗瓶の口から青白い火柱が噴出している。
直ぐに火を止めて、飲んでみれば、それは水に変化していた。

 あの時の燗瓶は何処にあるのだろう?
捨てたり割ったりした記憶はないから、多分何処かにあるんだろうけど、今使ってるのは三代目。


 上空をすっぽり寒気団に覆われたこの頃、その三代目が大活躍。
いつだって飲み頃、上燗がいただける。



 サイコーだぜ、かんぴん!







 当時使ってたのは、こんな感じだったなぁ・・・

小林陶芸 美濃焼 燗瓶 かっぱ 2号
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kobayasi tougei