宝島のチュー太郎

20年続けたgooブログから引っ越してきました

    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

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垣生山の灯台

 元日は、垣生山に登ったので、結果として1万3千歩歩いていた。
二日は、えんとつ山周辺を散策した程度だったので、5千歩だった。
ならばと、正月休み最終の三日は1万歩を目標に散歩に出た。


 自室を出て、松の木の東端を海岸線の土手道に上がる。
夏は工事中で通行止めになっていたが、ようやく通れるようになっている。







どうやら、拡幅工事だったようだ。
これで、車の対向も楽になるだろう。

よぉし、久しぶりに灯台に登ってやろう。
正面に横たわる垣生山の左端の上にそれはある。



 弁財天公園を通り過ぎ、港に回り込む水路を迂回して、垣生山のふもとに辿り着く。



ここからが山道だ。




10分程で灯台が見えてくる。







 私の記憶に間違いがなければ、この灯台がこの地に建設されたのは、私が中学生の頃(50年近く前)。
その頃は、こんなに整備された登山道はなかった。

赤土を採取して売る業者が切り崩した山を分け入った先に、忽然と現れるのがこの灯台だった。
地元の悪ガキと時々そこへ行って遊んだ。


ここから先は、良い子は真似をしてはいけない。
遠い記憶なので、それは妄想かも知れない。

私一人なら、決してそんなことはしなかったろう。
だが、連れは悪ガキ数人。
垣生山直近の「町」という漁師町に住む漁師の息子たちだ。
浮島のボンとはタイプが違う。

「てっぺんまで登ってみんか!」
とT男。

「どないして」

「ここを足場にして」






「上の手すりにかきついたらええやん」




「できるか?そないなこと」
「できるやろ」

一旦、入り口のひさしの部分まで昇って、次にその上の回廊?部分の手すりに捕まり、懸垂して足を掛け、這い上がる。






次はこの梯子を昇る。
すると、下では分からなかった強風に体が煽られる。
実のところ、かなり気色が悪い。
だって、足を踏み外したら、怪我はするだろう。
でも、悪ガキ達の手前、お茶の子さいさいなフリをする。







 そうして辿り着いたてっぺんからの眺めはもうサイコー。
風にビュンビュン吹かれながら、みんなでてっぺんに立って「ええなあ、ここ!」と称えあう。
その時の風の冷たさと、海の景色と、高揚感と、妙な連帯感は今でも覚えている。




 しかし、今思えば、たまたま何も起こらなかったから事なきを得たけど、仮にトロくさいのが一人でもいたら、ヤバイことになった可能性もある。
だから、良い子は真似しちゃいけない。




 でも、いい思い出になっていることは間違いない。
いや、真似をしちゃいけない。
こんなのは、悪ガキのすることだ。



 あの日、そうした悪さを思いついたT男は、一昨年亡くなった。
胃がんだった。


 合掌・・・