![]() | 日本の「運命」について語ろう (幻冬舎文庫) |
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「日本のこれからの運命は、これまでの歴史を紐解けば分かる」
という新聞の広告にほだされてナイルで求めてみれば、それはどうやら、以前の講演を文章化したものらしく、主に、彼のそれまでの著作のガイド本のようだった。
浅田次郎と言えば、言うまでもなく、現代の文壇において、そろそろ重鎮と呼んでもいいくらいの存在。
当然、いくつもの作品を読んできた。
が、その中でも初期の作品はまだ手付かずのものが多く、この「蒼穹の昴」も存在だけは知っていても、なかなか食指が伸びなかった。
そんなところへ、ご本人の解説と推薦の言葉を目にした以上、目は通しておくのが仁義だろう!
と、図書館で借りてみた。
さて本題・・・
一言で言うと、漢字がややこしい。
おまけにやたら出てくる。
それをご丁寧に現地語のルビを振って、「そう覚えるべきだ」とでも言わんばかり。
それならそれで、徹底してくれればいいものを「時々」しかやらないから、当然「なんだっけ?」という疑問が先に立って、なかなか読み進められない。
それで、途中で諦めて、日本語の音読みで済まそうとしても、今度は当用漢字以外のそれが出てくるものだから、音読みすらも出来ない始末。
これには参る。
で、その内容だ。
時代は清朝末期というから、日本の歴史と比較すると、明治維新の後ということになる?
長く眠れる獅子として一目置かれていた国が、そうでもないことがバレて、西欧列強にいいように食い物にされつつ(アヘン戦争)ある頃の話のようだ。
その一因には、形骸化し、試験の点数さえ良ければ出世出来るという科挙という仕組みの負の部分が露呈したところがある。
この辺りは、我が国の官僚制度を思い起こさせる。
宦官(かんがん。本文では、先述のように本国の読み方のルビ。もう忘れたが)という制度と、その去勢の方法を描いた件(くだり)は陰鬱な気分になる。
正しく異文化に触れた思い。
いわゆるカルチャーショックを受ける。
それと同時に、この年になるまでその事実を知らなかった自分の無知さ加減にも、同時にショックを受けたものだ。
物語は、その宦官となり世に出ようとする貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)と、科挙の試験を首席で通る幼なじみの田舎の名士の出身である兄貴分・文秀(ウェンシウ)の二人が都に出るところから始まる。
そこから遡ること100年、乾隆帝という名君が描かれ、その没後、西大后をはじめとした、凋落する清朝末期の内部権力闘争が展開することになる・・・
と、ここまでが、文庫本4冊分の1冊目ということだ。
これを返して、今日図書館で借りてきた新刊本が3冊。
こいつを読了する(要するに2週間後)までは手が出せない。
さて、2冊目以降を読む気力は持続するのでしょうか、ワタクシメ・・・
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