先の投稿で、ほぼ40年前の後楽園の事を書いた。
ついでなので、当時の思い出を残しておこう。
当時、私は明治大学法学部に通っていた。
それは、最寄り駅がお茶の水、そこから少し歩いた駿河台という場所にあった。
その坂をもっと下ると、駿河台下、そしてそこを右に曲がると神保町の古書店街。
そこをもっと行くと、靖国神社があって、その向かいが北の丸公園。
日本武道館のあるところだ。
気持ちのいい風の吹く初夏の候、級友と連れ立って歩いてそこへ行く。
たまにはキャッチボールなんぞもしたりして。
そうそう、九段会館屋上のビヤガーデンにも行ったものだ。
そして、誰かが、「ナイター観にいかないか」と。
こういうときのノリは呑気で自由な学生の特権。
反対するものは誰もいない。
今度は来た道を帰る。
聖橋を渡って、東京医科歯科大学を左に折れて、順天堂大学の前を通り過ぎる。
確かその通りが外堀通り。
暫く歩くと、水道橋に着く、そこを右に曲がれば、間もなく後楽園に辿り着く。
当時、外野席なら300円。
ジャイアンツ戦は混むが、日ハム戦ならガラガラだ。
(あの頃は、日ハムのフランチャイズは後楽園だった)
まだ堀内が現役で、広島の北別府が新人だった。
レフト外野席に陣取った或る日、巨人の投手は堀内だった。
その堀内が打席に立つ時、私は言った。
「なんか、堀内がホームランを打ちそうな気がする」
すると、他のメンバーが一斉に「ないない」と。
その直後、なんと、フルスイングした堀内のバットから離れた白球は、低いライナー性の弾道を描いてライト外野席に飛び込んだ。
これには大いに仲間にうけたうけた。
試合が終わると、みんなでまた歩く。
今度は新宿を目指して。
ほとんどのメンバーが下駄履きだ。
(勿論、私も)
夜の風に吹かれながら、カランコロンと、馬鹿を言い合って歩く。
あんな日はもう還ってはこない。
しかし、そういう記憶があることが、はんなりと嬉しかったりする・・・
