懺悔することがある。
数年前に「酒の宝島」の軒先にぶら下げた白熱球照明の上の辺りにツバメが巣作りを始めた。
それはそんなに頑丈に取り付けられてる訳でもないし、下には糞が落ちて汚い。
そんな訳で、実はその出来掛かってた巣を壊してしまった。
それから何か罪悪感が心の隅に残って、そのせいかどうか、我が商売も右肩下がり。
反省していた。
それが昨年、またツバメがやって来て、巣作りを始めた。
今度は邪魔をしないでおこうと思った。
だが、どうも行程が遅いような・・・
案の定、その年は未完成のまま季節が過ぎた。
やっぱ、ケチがついた家なのかとガッカリしていたら、
今年もやってきて、その続きを始めたではないか。
そしてとうとう巣が完成し、その後その中に6羽の雛がいるのを発見。
以来、ときどき眺めていた。
その成長ぶりは著しく、あっという間に立派なツバメに育った。
4~5日前だったか、またそいつらを動画に収めようと台の上に乗って巣に近づいた時、2羽がパっと飛び立った。
おお、飛べるようになったんだ。
いや、確か巣から飛び立つことを巣立ちというくらいだから、そいつ達はもうこの巣に帰ってくることはないんじゃ?
案の定、そいつ達は親鳥と思われる2羽と一緒に飛び去っていった。
次は一昨日のこと。
残った4羽を撮ろうと見上げれば、巣から出たそのうちの2羽がコードの上に乗っかって右往左往している。
巣から出たはいいが、まだ飛び立つ自信がないんだな。




すると、先に巣立った2羽と親鳥がやってきて、その近くを旋回しながら飛んでいる。
そして、親鳥はまだ飛び立てないでいるそいつ達に時々エサを口渡しする。
やがてとまどっていたその2羽も飛び立って一緒に旋回した後で何処かに行った。
ワンクッションおいての巣立ち
残ったのは2羽。
こいつ達はまだ動く気配がない。



時々様子を見ると、親鳥を含む6羽が近くを旋回しながら、独特のさえずりではやし立てる。
まるで、「さあ、おいで!恐くないから」とでも言ってるみたいに。
そして今朝、ついに残った2羽も巣立っていった。
朝見上げた時にはまだいたのに、次にはもぬけの殻だった。
これでようやく6羽全てが無事に巣立った。
時々8羽が話しながら上空を旋回しているのを見掛ける。
多分あれはうちから巣立ったやつらだ。
ちょっと嬉しく、ちょっと寂しい。
変な心持ちだけど、
やっと贖罪できたような、
そんな晴れやかな気分でもある。
元気でやれよ、でもって、来年もまた帰って来いよ!・・・
雛の頃
宝島のツバメたち
