けふのBGM
「クリスマスまではクリスマス縛りで」、とやってきたが、けふは例外だ!
Boogie wonderland - Earth Wind and Fire
一体、私は推理小説の類いを必要としてない。
何故なら、それはストーリーとしては愉しくても、後に残る物は無いと決めつけているからである。
唯一、これまでに読んだのは松本清張の代表作である「点と線」くらいのものだと記憶している。
そういう意味では、私の興味の範囲外の作家の中の一人である東野圭吾。
案の定、彼の原作でテレビドラマ化されたものをいくつか観たが、トリックがこねくり回され過ぎてて、リアリティに欠ける気がする。
「ああ、やっぱり俺には関係ない作家やな」
と思っていた。
そんな頭の固い私がひょんなことから出会った「歪笑小説」という作品を読んで以来、彼に対する評価ががらっと変わった。
なので、今度の新作にも大いなる期待を持って、図書館に予約を入れ、待つこと半年?
ようやく昨日、読了したので、そいつについてメモを軽く残しておこうと思う。
ネタバレになるので、あらすじについては触れない。
まず、今作の舞台設定を理解して第一話を読み終えたとき、裏表紙を確認。
やはり、小説誌に連載されたものだった。
なかなか面白い設定だけど、それを見て、この設定で登場人物が入れ替わるだけの、すなわち短編集ならば、これ以上読む必要はないと感じた。
そう、私は忙しいのである。
そこで、最終章をざっと眺めてみた。
ちゃんとは読まない。
だって、そうでなかったときの楽しみが半減するから。
果たしてそれは、単なるエピソードの繰り返しという単純なものではなさそうな雰囲気を醸し出していた。
それで、キチンと最後まで読むことに決めた。
一言、
流石である。
それは、見事に大人のファンタジーとして成立している。
これに近い発想は私の中にもあった。
だけど、ここまですれ違う人物を群像化することは、緻密な事前の計算抜きには不可能だ。
その上で、人生、すなわち、命や生き甲斐といったところに踏み込んで、読み手に示唆を与える。
そして、最後の最後で半分は予想しつつも、鳥肌が立つような感動を引き起こされる。
「参った!」
素直に脱帽だ。
その時、大音量で流していたBGMがこの曲だった。
なんだか、とてもマッチしてた。
なので、自分の縛りをひととき、外してみた・・・
![]() | ナミヤ雑貨店の奇蹟 |
| クリエーター情報なし | |
| 角川書店(角川グループパブリッシング) |

