中森明菜 「黄昏のビギン」
![]() | 冥土めぐり |
| クリエーター情報なし | |
| 河出書房新社 |
短編?
中編という単語があるのかないのか?
短編というほど短くはないが、一編の小説としては短い作品が二編。
芥川賞受賞作にして、表題の「冥土めぐり」について。
太宰の「斜陽」を思い出した。
主人公の夫、太一については、名前が同じからか、国分くんが浮かぶ。
実際に彼なら、この、脳が傷んだけれど、人格までは破壊されずに毎日を素直に生きる男の役をうまく演じそうだ。
「あるがままに生きる」
それを体現したのが、この夫、太一。
とどのつまり、これこそが究極の生き方・・・ そんな風に受け止めた。
もう一編は「99の接吻」
これは、向田邦子の描く女の性を思い出させる。
実際に、行間に漂う雰囲気がどこか昭和初期チックだし。
読み進むにつれ、女ってえのは面倒臭い生き物なんだなあと思う私はデリカシーが足りないのか?
正直、意味が解らない。
「あの経血の独特の匂い」
なんて直截的に書かれると、参った!と思ってしまう。
結局、単細胞に出来ている(少なくとも私のような)男には、端から敵わないのが女という生き物だ。
その昔(大学の頃だったか)、定義づけ遊びで、「女とは?」と訊かれたら、
「しなやかで、しとやかで、したたかな生き物」と応えていたが、
未だ加筆訂正の要を認めず。
なにはともあれ、この小説二編のお陰でアイスティーが飲みたくなった。
アールグレーを濃いめに出して、そいつでブランデーかスコッチを割って飲んでみよう。
それが、今宵の愉しみ・・・

