宝島のチュー太郎

20年続けたgooブログから引っ越してきました

    冬でも生のまま舐める、店主はそれが好き

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角瓶

 

 

けふのBGM
 小学生の頃、下校時に流れたこの曲、どこか寂しげだけど、その奥に優しさがある。


ドボルザーク「新世界」より 家路


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 NHKオンデマンドでドラマ「カーネーション」を観ていたら、サントリー角瓶が出てきた。
勿論、NHKのことゆえ、レッテルは隠しているが、その瓶は間違いなくそれだ。
時代背景は昭和30年代前半。
そこでふいに思い出した土居の風景、今日は、そんなハナシだ。



 現在の四国中央市三島、以前は伊予三島市と呼ばれた地で私は生まれ、4歳辺りまで
そこで過ごす(多分)。

その後一家は、その西隣の土居町(現四国中央市土居)に転居し、小学校1年の一学期まで
をそこで過ごした後、今の新居浜市に落ち着く訳だが、その土居でのこと。


自宅の近所に神社があった。
(自宅は土居高校の正門を背にして100mばかり入った、今のアリーナなんとかの裏っかわ)

まだ土居には太鼓台の影も形も無い頃、秋祭りには御輿を大人達が白装束で担いで回る
程度で、大した盛り上がりも無く、その神社にも、露天商が誰も来ないような寂しい祭だった。

その神社の前に同い年の友達の家があった。
幼稚園に行くには、ちょうどその家を通る道順だったこともあって、いつも二人で通っていた。

その頃のことだったと思う。
父親同士も懇意にしていたのか、ある夜、父と二人でおよばれしたことがあった。
いや、もしかすると、帰宅の遅い私を迎えに来て「まあ、一杯」ということになったのかも
知れないが。

その光景が薄ぼんやりと記憶に残っていて、そこにくだんの角瓶が登場するのである。
鯨の大和煮の缶詰があったようにも思うが、それは後からくっつけた記憶かも知れない。

しかし、冷静に考えてみると、あんな昔(昭和36年頃)から角瓶は存在してたのか
という気持ちにもなる。
オールドやリザーブは発売された時期の記憶があるが、角瓶のそれはない。
トリスは初期の頃からあって、当時の主力商品だったことは周知の事実。
すると、角瓶だけが私の中でいつの間にか在った存在ということになる。

調べてみた。





すると、この写真のレッテルにも表示されているように、世に出たのは、1937(昭和12)年とのこと。
なんと、大東亜戦争の前からあったんだ。

じゃあ、やっぱり私の記憶に間違いはなかったという訳だ。

しかし、私の父は当時、晩酌にウイスキーを飲むなんて習慣はなかった。
好みではなかったのか、それとも倹約からか、今となっては知るよしも無いが、高級品であったことは
なんとなく窺い知れる。

考えてみれば、角瓶は時代に合わせてそれなりの宣伝をされてきたように思う。
私が大学生の頃はオールドがエースになっていたが、角瓶もそれなりに認知されていて、あの瓶のデザインを踏襲したロックグラスがノベルティとして付いてきたりした。
私はそれが欲しさに角瓶を求めて、今でも数個、持っている。

それなのに昨今、ハイボールという古い呼び方を逆手に取って角瓶を拡売したサントリ-。
(それまではスコッチ&ソーダとかウイスキーソーダと呼ばれ、それ以前の呼び名であるハイボールなんて、死語に近かった)

それは、食後酒としてのイメージが強いウイスキーを食中酒に変えて、消費量を増やす作戦だと見た。
30年くらい前に流行った、オールドを寿司屋に並べさせる作戦と同じだ。

サントリーはそういう作戦が得意で、我が国の飲酒文化をリードしてきた。
寿司屋にウイスキーなんてその典型で、普通に考えたら対局にある関係を、見事に融合させてしまった。

寿司屋にボトルキープのオールドがハイソ向けだとすれば、居酒屋にハイボールは、懐古趣味を
うまく利用した大衆版といえようか。

まあ、それがツボにハマった。

天の邪鬼な私は、それが嫌いで、角瓶を嫌いになった(角瓶くんに罪はないのに)。
しかし、やっぱり角瓶は世界に自慢していいジャパニーズウイスキーには違いない。
親父の時代からずっと愛されてきた角瓶。
それは、素直に凄いことだと思える。

あのブームもようやく下火になったことでもあるし、これからは角瓶くんと仲直りをしたいと思う。

流行り物が大嫌いという、この性格、困ったものだ。
(その癖iphoneなんぞは嬉々としていじくり回しているところも得手勝手)

そんな訳で、そろそろ「チュー太郎」にも参加してもらうよ、角瓶くん・・・






今日のWoodyBarチュー太郎(僕)
こっちでは「僕」と語ってるし、「ですます体」で書いている。
使い分けにとまどうこともしばしばだが、愉しくもある。
因みに、mixiとtwitterでは「俺」と名乗って、方言バリバリ(笑)・・・