月の色あい
けふのBGM
Simon & Garfunkel 映画「卒業」 Sound Of Silence
19時過ぎに見上げたときには東の空40度くらいの中空にいて、黄土色をしていた。
月って、普通はどちらかと言えば白っぽいもんじゃなかったか。
23時過ぎには、ほぼ南の天空にそれは移動していて、常識的な色あいに戻っていた。
この変化は、大気と照射角の関係か?
なんて無粋なことはどっちでもいい。
私は、その明かりにはなんらかのパワーがあると信じている。
なので、頻繁に月光浴をする。
その場所にはやはり、何の変哲も無いただの草っぱらなんだけど、自室の庭が気に入っている。
月明かりの庭には、頑張って祭りの時期に舞い戻ってきた金木犀の甘い香りが漂っている。
そしてそろそろ潮時を思わせる静かな虫の音(ね)。
古(いにしえ)の時代から限りなく繰り返されてきたであろう秋の夜の風景。
時というチューブの一断面に今、私は存在している。
それもやがて闇に溶けてゆく。
存在意義?
宇宙の一部なのだから、そこに意義なんてない、
と考えている。
でも、どうせこの世を泳いでいくのなら、味わいながら過ごしていきたい。
不遜ながら、孤高でありたいと思う。
だけど、この先老いさらばえてもなお、独りを愉しめるものなのかどうか、
それは自分でもまだ判らない。
などと考えてしまうのは、やっぱり心の何処かで孤独だと感じているからなのだろうか?
