燗酒のあるシーン(ふぞろいの林檎たち?第5話から)
燗酒(かんざけ)
燗をした日本酒。
こうしてちゃんと辞書にも載っている。
だが、現代の若者から、ひょっとして我々の年代にかけても、それがいわゆる死語となりつつある。
居酒屋へ行って「燗酒と生中ください」と注文すると、
十中八九、いやほぼ十割の確率でこう訊かれる。
「え?生となんですか?」
「燗をつけた酒」と言うと、
「ああ、熱燗ですね」と必ず言うので、
「いや、熱燗やのうてぬる燗」と返すのが決まり事のようになっている。
でも、実は私は熱燗が好きなのである。
でもでも、行きがかり上、ぬる燗を飲まされる羽目になるのである。
ヤブニラミ的偏屈オヤジの意地を通すのにも疲れてきたので、最近素直に「熱燗ください」と言う自分が少々情けなくもあるが、「そこで意地を張り通すことに意義があるんやろ!?」なんてえのもなんだか独りよがりの極致のようで、まあ、カッコ良く言えば、達観したのである。
仕方ないのでここで叫んでおこう。
燗酒という広義の中に、熱燗、ぬる燗、人肌燗、日向燗・・・という狭義があるのである。
だから、燗酒を熱燗と同義に扱うのは、例えば、ステーキをウェルダンというのと同じ・・・え?例えが悪い?
じゃあ、うどんをかけうどんというのと・・・これもピンとこないか・・・
まあ、そういうことなのである、コホン。
因みに、「チゲ」とは鍋の意であるから、「チゲ鍋」は「鍋鍋」ということになる。
なので、大間違いなのだが結構そう言う輩がいる。
どうやら「キムチチゲ」あたりから、「チゲ」が勝手に「辛い鍋」のような意味合いで一人歩きしたのではないかと、私は推測している。
ついでに言えば、「チューハイ」が「焼酎ハイボール」の略語だとするならば、
焼酎のウーロン茶割りは「ウーロンハイ」ではなく、「チューウーロン」と呼ぶべきではないか!?
だって、「ウーロンハイ」とは「ウーロン茶ハイボール」が語源となり、ウーロン茶のソーダ割りになっちまう。
だから、「チューウー」とでも呼べばよかろう。
全然関係のない話ではある。
もひとつついでに言うと、この燗酒と生中を同時に注文するという行為も、常人には奇異に映るらしい。
何故なら、よく「どっちを先にお出ししますか?」と訊かれるから。
どうやら、燗酒のチェイサーに生ビールを呑むという行為はあまり一般的ではないようだ。
ただ、これには私にも抗弁させて欲しい理由がある。
それは、ほとんど全部と言っていいと思うが、飲み屋のメニューには「追い水」や「ミネラルウォーター」がないということなのだ。
美味い酒を水道水で洗いたくはない。
(もうひとつには、お冷やを注文しづらい雰囲気もある、それがメニューにあれば・・・ということ)
さりとて、時々口蓋洗浄をしながら呑む酒の美味さは捨てられない。
そうした個人的嗜好が緊急避難的措置として、
「燗酒と生中」という注文をさせるのである。
さて、ここまで辿り着くのに随分と掛かったが、事ほど左様に燗酒の好きな私が、ドラマや映画の中で琴線に触れた燗酒を呑むシーンを「燗酒のあるシーン」として、youtubeにアップした動画シリーズがある。
そのうちのひとつが先日「著作権法違反」としてyoutubeサイドから警告を受けた。
それによると、「3回の警告を無視するとアカウントを削除する」とのことで、その警告は2回目のものだった。
勿論、著作権法に抵触することは承知しているが、「いっぱい駐車違反の車がある中でなんで俺の車だけ?」的な違和感がなくもない。
だって、youtube自体が、
「動画から収益を得る
パートナーシップに申し込んで、人気の動画を活用しよう」
なんて触れ込みで、同じ様な動画に案内をかけているんだもの。
恐らくは確信犯、でも「当局もしくは通報のあったものには対応する」という姿勢なのだろう。
なにはともあれ、アカウントを削除されたら、他のオリジナルなものまで喪失してしまうので、素直に当該動画は削除した。
で、この動画もそのうちのひとつ。
いずれ削除の憂き目に会うかもしれない。
「ユーザーにより削除されました」と出ればそういうことだ。
最後に、こうした警告はメールでは来ずに(これも合点がいかないのだが)、サイトのトップ画面で表示されているだけなので、同じ様なことをしている人は気をつけた方がいい・・・
燗酒のあるシーン(ふぞろいの林檎たち?第5話から)
