これ、結構私の基本的思考回路の一つになっている。
例えば、価格が同じなら大きいものを買う、とか、サイズで迷ったら大きい方にするとか、どうせなら日本史よりも範囲の広い世界史を選択するとか、果ては大学の語学では、やっぱ独語よりもどうせならお洒落な仏語の方だろうとか・・・
段々と「大は小を・・・」という観点からははずれてきているようにも思えるが、私にとって基本的には同じことなのである。
なんていうかな、選択のベクトルを「簡単」や「実用」よりも、「有益」だとか「洒落っ気」に向ける傾向があるのである。
それ自体は結構なことなのだが、厄介なのは、その選択を後悔するケースが多いということである。
さうさう、例えばこう。
私は法学部法律学科の出身だが、ゼミの選択にも、その性癖は出た。
すなわち、自由選択たるAゼミと、必須選択たるBゼミをどう選択するかという段で、「同じ学費を払ってるんだから、どっちもやっとけやろ」、という軽い気持ちでどちらも履修することにする。
だが、実はAゼミの方は、司法試験受験を視野に入れた学生が履修するゼミなのである。
当然、集まる生徒のレベルが違う。
後日私はハタと気づくのである。
「そうや、俺、勉強嫌いやったんやわ・・・」
まあ、一事が万事というが、よくこうした経験を重ねてきた。
そんなこんなで、大学受験の選択科目も、日本史よりも世界史をとったのだが・・・
さて、ようやく本題に繋がるかな?
相変わらず導入部が長い。
と言いつつ、実は如何に遠いところから核心に入っていくかという遊び心を密かに楽しんでいたりする、いわゆる確信犯なのだから、始末に悪い。
そうなのだ、要するに、世界史はとるにはとったが、やたら範囲が広く、結局は試験用の勉強をしただけのことで、あまり「為」になってないように思っている。
平たく言うと、縦と横の繋がりが判然としてないのである。
例えば、東京に普通の学生として暮らしていると、電車と徒歩の生活になる。
だから、駅からどう歩けばどういう景色が広がるかと言うことは理解していても、バイトで運び屋(ヤバイ代物ではなく)として都内を車で移動することに慣れると、その景色達がひょんなところで度々繋がるのである。
そう、「あれ?ここってあそこからこんなに近い場所だったの?」(急に東京弁かい)という具合に。
考えてみれば、駅と言う出入り口から、常識的な距離の半径でしか捉えてない景色が、全体的な面として繋がる訳である。
えらく比喩が極端だったか?
まあ、歴史においても、そういう傾向があって、試験勉強で覚えた知識は、ぶつ切りで面白くないのである。
それがこの歳になると、段々と自然な欲求として古今東西の人間の歩みを振り返ってみたくなったりするのである。
「過去にはこだわりません」が、実に興味はあるのである。
そんなところにもってきて、TVの正月番組で、私の琴線に痛く触れたのが、この「ローマ」というTV映画を題材にしたそれだった。
実に興味深い。
早速翌日アマゾンで調べてみたらあった、あった。
なんと、まだ未発売で先行予約受付中とな。
よく見りゃ、なんと12枚組みで14000円余りのボックス仕様。
てことは、1枚当たり1000円余り・・・安いじゃん、て、そんな比較の仕方ってあり?
あるんだなあ、これが(私のバヤイ)。
欲しい・・・
レンタル店に並ぶまで待つべきか。
いや、そうなってからも、実際に自分の手に渡るまでは激烈な争奪戦が待っているだろう、多分。
そんなのをじっと我慢の子で居られるか?大五郎?
欲しい・・・
それとは別にローマ史の研究で著名な作家の塩田七生さんの文庫本はすぐにでも入手可能。
何故だか私はこの著作のことを知っていた。
読みたい・・・
おお、マーケットプレイスなら10円程度であるぞ!
よし、これだ。
待てよ、新本を買っても400円余り。
マーケットプレイスは1冊毎に送料が340円かかる。
ならば、大差ないではないか。
よし、新本取り寄せの送料無料になる1500円の買い物にするには、1~4巻を注文すればいいやね・・・
てなわけで、今私はそれを読んでいる。
ふるっているのが、塩田さんの巻頭の挨拶である。
既刊の単行本と同じ量にすると、分厚い文庫本になってしまう。
それでは、「手軽さ」という文庫本の特長を欠くことになる。
だから、構成の邪魔にならない気働きもしつつ、分冊とした。
すなわち、男なら上着のポケットが膨らまない厚さ、
女なら、ハンドバッグの中の物の邪魔にならない厚さを基準としたそうな。
それでもって、上品な色合いの紺地に、巻ごとにローマの時代を追ってそれぞれの銀貨の写真をアレンジ。
要は、大人が気品ある読書を嗜めることを旨としたというようなことが披瀝されてある。
惚れた・・・
しかし、
あなおそろしきはアマゾンくんかな。
こう手軽に買い物が出来ちゃうんじゃ、便利過ぎてつい買っちゃうだろ。
アマゾンくんさえいなければ、やがて「ローマ」のことも忘却の彼方へ消えていったであろう消費が、今ここに厳然と起こってしまっている。
結局、DVDも・・・予・・約・・・
ああ、言えない・・・
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