
数日前から無性に「泡」が飲みたくなっていた。
そしてこの日それを実行した。
小市民にとっては、普段日に「シャンパン」を開けることは贅沢な感覚がある。
でも、飲みたいものは飲みたい。
グラスはお気に入りのフルートタイプ。
この流線型が好きだ。
このグラスの底の中心から二筋か三筋の泡が止めどなく立ち上がる様を眺めながら、その味わいに酔う一時は何物にも代え難い。
文字通り至福の時と言える。
わき上がる唾を飲み込みつつ、口金をはずし、栓を布でくるんでボトルをクイっとツイストする。
そ~っと栓を回し開けて、最後にゆっくりと抜ききる。
そこで、布のなかで「ボム」ないしは「スボ」といった音と共にボトルの中の炭酸ガスが噴出する・・・
筈だった、 のに、
「あら~ 抜けっちゃってんのね・・」
残念、どうやらガス抜けの品のようだ。
同時期に仕入れた品がまだある。
これは問題である。
一旦棚からそれらを撤去して、別のボトルを開けて確かめてみなくてはならない。
全部がそうなら悲しい・・・

だが、味は充分に楽しませてもらえるし、不完全ではあるが、発泡性も残っている。
白ワインとはまた違うまろやかな味わいを楽しんだ。

でも、これ、ケースで仕入れたから、まだ結構在庫があるのに、みんなNGということになると、かなりのロスだなあ・・・
蘊蓄転載↓
*モエ&シャンドン社のぶどう園はもっともよいワインが取れる地域に散在していて、約550ヘクタールの面積があります。このぶどう園はコート・ド・ブラン、レーム山、マルヌ渓谷にあります。理想的な配置です。これはすべてのハウスのうちで最大のぶどう園です。
*ハウス・オブ・モエ&シャンドンは最大のシャンパン生産者です。モエ&シャンドンが熟成するワインは貯蔵庫の中で長さ約28キロにも達します。ボトルにして9600万本分が出荷のときまで寝かされています。
*モエ・エ・シャンドンのシャンパンがこれほどまでに成功したのは、ワイン製造職人たちの技能に加え、葡萄の栽培からワインの熟成に至る製造の各段階を厳格に管理した結果です。モエ・エ・シャンドンが所有するおよそ543ヘクタールの葡萄園は、250人の人手によって手入れされ、管理されています。1ヘクタールについて750時間を越える細心の手入れが必要です。過去2世紀以上にわたり、モエ・エ・シャンドンはシャンパーニュ地方の最大のワイン製造者の地位を維持してきました。またモエ・エ・シャンドンはこの地方最大の葡萄の買い手でもあります。数多くの葡萄を買い付けることにより、シャンパーニュ地方の土質と気候のいろいろな側面を反映した葡萄を選択できるようになります。
■WINE:モエ・エ・シャンドン社のスタイル
モエ・エ・シャンドンのスタイルといえば取りも直さずこの銘柄のシャンパンに刻まれた不滅の刻印である個性ということになります。この個性は毎年すべてのシャンパンについて維持されています。モエ・エ・シャンドンのスタイルは信頼できる不変の味と喜びがそのたびに期待できることにあります。 モエ・エ・シャンドンのスタイルは次のようなシャンパンを意味します。: 完璧で、均整が取れ、まろやかでまばゆい。
・モエ・エ・シャンドンのシャンパンは厳格に作られ、完全な均整が取れているという意味で完璧なシャンパンです。味に段階があり、最初は澄んだはっきりした感じがします。次いで舌に滋味を感じ、こくがあって上品に通り過ぎ、舌にさわやかな感じを残します。このような段階はアルコール、糖分、酸味の完全な均整により作り出されるのです。
・モエ・エ・シャンドンのシャンパンは均整の取れたシャンパンです。さまざまな種類のぶどうが互いに補い合って完全にまざりあい、どれか一つが他を押しのけるということはありません。鼻と舌は完全に釣り合いが取れます。このように調和の取れた味を作り出すため、モエ・エ・シャンドンの醸造家は3種類のシャンパーニュぶどうを組み合わせて均整の取れたブレンドをし、シャンパーニュの「テロワール」の豊かさと多様性が現れるように力を注ぎます。モエ・エ・シャンドンのシャンパンはまろやかです。こくがあり、舌の上をなめらかに滑っていきます。口に含むと調和の取れた感覚が次々に生じます。味わっている間にいくつかの感覚が整ったペースでゆっくりと切れ目なく流れていきます。モエ・エ・シャンドンのシャンパンにはまばゆい輝きがあります。これが達成感を与えます。熟成により味わいが増し、しかもいやみがありません。「アサンブラージュ」の際に調和の取れた組み合わせをすること、貯蔵庫の中で熟成にかける時間が長いこと(ブリュットで平均3年間、ヴィンテージ シャンパンで4-6年)などが、その大きな理由です。
■PEOPLE
モエ・エ・シャンドンの銘柄の歴史を語ることはシャンパンの歴史を語ることになります。このメゾンは1743年の創立で、メゾンでも最古の1つに数えられています。創立者のクロード・モエはすでに1716年には有力なワイン商人になっていました。 1743年に創立された時からこのハウスは貴族や有力者の用を賜っていました。
・クロードの息子のクロードルイ・ニコラ・モエの時代には有名なお客の一人にポンパドゥール夫人がいました。毎年5月になるとポンパドゥール夫人は200本のシャンパンをコンピエーニュの夏の宮廷に運ばせました。クロードの孫のジャンレミー・モエは19世紀に欧州市場の征服に乗り出しました。
・ジャン・レミ・モエは当時ブリエンヌ・ル・シャトー兵学校で学んでいたコルシカ人青年と知り合いになりました。のちにこの青年は皇帝ナポレオンとしてしばしばエペルネに足を運びました。「ブリュット・アンペリアル」という名称はナポレオン1世とモエ家の」関係を後世に伝えるものです。モエのシャンパンはフランス宮廷で高い評価を受けただけでなくヨーロッパの他の宮廷でも高く評価され、今もその伝統が続いています。モエ社は今も英国王室のほか、スペイン、ベルギー、スウェーデン、デンマークの王室、それにバチカンの御用を賜っています。・1832年にジャンレミ・モエは自分のハウスを息子と女婿のガブリエル・シャンドンに譲渡しました。
このときモエ・エ・シャンドンという名前がつけられました。1823年にガブリエル・シャンドンはかつてドン・ペリニヨンがシャンパンを考え出したオーヴィレール修道院の領地の復元に取り掛かりました。
■保管:
モエ・エ・シャンドンを家で保管する時は、水平に横たえて置きます。数日中に飲むのでなければ、温度が一定の涼しい場所(階段下の戸棚や地下室)に横にして保存してください。
■冷やす:
モエ・エ・シャンドンのシャンパンは繊細で官能的。飲む前にまずよく冷やしてください。6度から8度の間に冷やして飲むのが最もよいといわれています。水と氷を半分ずつ入れたシャンパンクーラーに30分入れておくとよいでしょう。
■ツイスト:
ツイストがポイントです。よく冷えたモエをシャンパンクーラーから取り出し、ボトルがすべらないようよく拭きます。ボトルをやや傾けて、ワイヤーとフォイルを注意深く取り外します。親指でしっかりとコルクの上を押さえ、ボトルをわずかにひねります(コルクではなく)。コルクが抜ける時にボトルからふっとため息がもれるような感じで開けます。コルクがポンとはじけ飛ばないように。
■注ぎ:
注ぎ方が肝心。ボトルの口を拭い、モエ・エ・シャンドンをクリアなフリュートグラスに2/3まで注ぎ、ボトルをアイスバケツに戻します。カップ型グラスや平たい「ソーサー」は泡が早く上がり過ぎるので、使わないでください。スタンダードサイズのボトルで、フリュート6杯分をサーブできます。マグナムは12杯分をサーブできるだけでなく、シャンパンの成熟がより時間をかけて行われるのでさらに繊細な味が生まれます。もしナビュコドノゾール(フリュート120杯分、身長大)をサーブするような機会があったら、もちろん誰かの手を借りた方がよいことは言うまでもありません!
