
地味だけど、それだけにジンワリと心が濡れてくるストーリー。
アマゾンのレビューにはこうある。↓
人生に疲れぎみの中年主婦エヴリン(キャシー・ベイツ)は、ある日、老女ニニー(ジェシカ・タンディ)と知り合いになり、彼女の語る昔話のとりこになっていく。それは約50年前、兄の死によって心を閉ざしてしまった少女イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)と、かつての兄の恋人ルース(メアリー・ルイーズ・バーカー)との交流の物語だった…。
過去の物語を語り聞かせながら、現代に反映させていくという構成が秀逸な、女たちの世代を超えた友情の物語。地方色を巧みに生かした設定や映像美など、映画的に見るべき価値は高い。J・タンディとK・ベイツ、アカデミー賞受賞の実力派名女優ふたりの心地よい演技合戦も、大いに見ものである。監督はジョン・アブネット。(的田也寸志)
1920~50年代のアラバマ州、フライド・グリーン・トマトを名物料理ににぎわうカフェを切り盛りする2人の女性をめぐる出来事を、現代のジョージア州の老人ホームで、老女が中年女性に語って聞かせるという形で描く人間ドラマ。↑
ここで「あらすじ」を披露する必要はないので、大雑把に心象を書き留める。
ユニバーサル映画らしいスクリーンの雰囲気。
具体的にどこがどう違うかということは判らない。
でも、画面から立ち上ってくる独特の匂いのようなものを感じる。
気のせいかも知れないが。
80年前のアメリカの田舎町。
雨が降れば道は赤土のぬかるみになる。
川の水は黄土色である。
鉄道が走っている。
駅前に店がある。
仲のいい女友達二人が切り盛りするカフェがある。
のどかで穏やかで心の豊かだった頃のその街は今は廃墟と化している。
でも、その名残は各所にあって、カフェもその面影をのこしている。
ここのところが、時代や人生を具象化しているように思える。
その凋落ぶりが切ない心持ちにさせるのだが、かつて、確かに存在したという証としてはありがたい存在ではないだろうか。
時代を超越した女同士の友情に絡めて、生に対する尊厳や、生きる意義といった「人の永遠のテーマ」を匂わせた構成を認めるにつれ、
「諸行無常」の思いを再認識するのである。
でも、その上で、妙に爽やかな風が吹く気にさせてくれるペパーミントのような映画である。
ただ、あの、バーベキューの下ごしらえで豚肉のような物をナタで叩いて解体するシーン。
オチが想像通りというくだりは、ブラックユーモア的に受け止めるべきだろうか・・・
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